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Society 5.0

Society 5.0という言葉は、日本政府が2016年に第5期科学技術基本計画の中で策定しました。

当時はコロナ禍を想定していなかったと思いますが、コロナ禍を経験して、さらにSociety 5.0へ加速していくものと思われます。

Society 5.0以前の社会は以下のように定義されています。

  • Society 1.0: 狩猟社会 (1万年以上前)

氷河期とともに狩猟社会が終わります。獲得経済というそうです。

  • Society 2.0: 農耕社会(1万年前~)

地球温暖化により動植物が小型化され、これに合わせて生産経済に移行します。この時代に人間は一定の場所に定住し、共同で従事するために言語が発達したのだろう思われます。紀元前7000年から始まりました。

  • Society 3.0: 工業社会(18世紀半ば~)

18世紀半ばとは1750年あたりです。調べると日本では徳川吉宗将軍の時代です。江戸時代、世界では産業革命が始まっていました。1868年が明治元年なので、日本ではここらあたりから世界の様子を取り入れ工業社会に突入していきます。

ちなみに私の分野の簿記も明治時代に現在の形が導入されました。

  • Society 4.0: 情報社会(20世紀~)

20世紀とは1990年以降になります。まだまだ日本では情報社会ではありませんでした。日本では1989年に東証日経平均が38915円と最高額を出し、その翌年1990年にバブル崩壊になり東証日経平均が20000円を割りました。2008年にはリーマンショックが起こり、その頃から日本では情報社会が本格化したように思います。

  • Society 5.0: サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会

2016年から始まっています。

このように時系列でみるととても面白いです。狩猟社会がいつから始まったのかはわかりませんが、農耕社会から工業社会まで約90世紀、工業社会から情報社会まで2世紀、情報社会からSociety 5.0まで1世紀です。

変化せざるを得なくなり変化するので、農耕社会は本当に安定して、幸福だったのだろうと想像できます。工業社会から現在までは、加速度的に変化していますので、それだけ不安定で人々の幸福が長続きしていないということを表しているように思いました。

現在のSociety 4.0ではフィジカル空間にいる私たちが、サイバー空間にアクセスして初めて情報を得ることができますが、有効な情報が見つからない、そもそもアクセスの方法がわからないなど探し出すのに時間がかかる、探し出せないという事象が生じています。

能動的にアクセスして情報を得る場合、検索の仕方や何を探したいのかを自分で理解していないとできません。ですので、紙面で全体を見る方が良い情報を得ることができるということも起こります。例えば仕事を探す場合、私が若かった頃は職業安定所でしか仕事を探すことしかできませんでした。そこではあらゆる分野の仕事がまとめられていて、「こんな仕事もあるんだ」と思ったものでした。私が税務会計の世界に入ったのも、職業安定所の募集を見て、備考欄に「簿記3級」という言葉を見つけ、これって何なんだろうがきっかけでした。今では職業安定所であっても、インターネットであっても、自分でまずは希望を入れることにより仕事を探します。何がしたい、どうしたいという希望がはっきりしている人には有効ですが、ただ何となく仕事を探している人にとっては検索するだけで疲労です。おそらく8割の方はただ何となく仕事を探している人なのではないでしょうか。

私のように仕事でインターネットを使っている者にとっては便利な機能であっても、仕事で使っていない人にとって、自ら検索して有効な情報を探すのはとても大変です。そうすると結局は紙の世界に戻るということになります。

Society 5.0では受動的であっても必要なときに必要な情報を得ることができるようになります。

そのためには、IoT(Internet of things:モノのインターネット)、AI(Artificial Intelligence)、そしてロボットが必須となります。

Society 5.0とは何なのかという詳細はここでは略しますが、縦割りから横の世界へ、都会集中から地方分散へ、少子高齢化を受け入れ労働者の減少を賄うもの、人手不足の産業の活性化、自然との共存、言語の非障害化など、読み物には夢のような世界がSociety 5.0であることが書かれています。

私は幸か不幸かいわゆる大きな会社で務めた経験がありません。それゆえ、縦割りや既存の壁、年功序列などの悪い側面を経験したことがありません。もちろん、これらの面にも良い側面もたくさんあります。学生時代の友人に会うと、これらの悪い側面の話をよく聞きます。これらの悪い側面がSociety 5.0になるとなくなるのでしょうか。代わりに良い側面はなくなるのでしょうか。

今は人が人を教育しています、学校でも職場でも。そうすると何とかハラスメントなどという問題が生じてきます。人間はできの悪いものですから、教えてもらい、そして教えていくことによってつながるのですが、今ではすぐに問題になることから誰も何も言わなくなっています。ですから、できる子とできない子の格差がうまれています。これは社会人も同様です。人は初めからできる子ではないですし、いろいろなことを経験してすごい人物になったりするものです。そのいろいろな経験をさせることなく教育放置するというのは、悲しいことですが、実際いろいろな問題が起こるので、それを避けるために教育放置は起こっています。これらの問題を解決するために、ロボットなどが教育をするようになるのでしょうか。

Society 5.0の世界が素晴らしい世界になるには時間がかかるでしょうし、素晴らしい世界になるとまた新しい世界に突入していくのでしょう。そのころ私は何歳なのかと思います。

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